安心して絶望できる人生

おはようございます。新倉です。
休息を取ったのがよかったのか、絶不調だった体調も回復、また一週間が始まりました。
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週末は、またフォーラムに出かけてきました。

北海道浦河町にある社会福祉法人「べてるの家」のメンバーさん2人と、浦河赤十字病院精神神経科部長 川村敏明先生による、「安心して絶望できる人生」なるシンポジウムです。以前も書いたように、非常に個性的な取り組みをしている、精神障害者の通所施設で、去年仕事関係の方に教えてもらってから、知れば知るほど気になって時々講演に出かけています。

確かに「安心して絶望」って一体、、、という気もしますが、あふれんばかりのユーモアと笑いのオブラートに包まれて、どこよりも真剣な取り組みをしている施設でもあります。

印象に残ったのはメンバーから見たときの病気のとらえかた。
一般的には障害者は支援を必要とするひとで、時には社会的弱者と呼ばれたりもしますが、べてるでいま話題になっているのは、病んでいる健常者をいかに助けるか(しかも自分たちが商売をすることで)という大問題だとか。自分たちを理解してくださいと言うスタンスではなく、自分たちが過疎の町のためにできることを考えているところが本当にユニークです。

もう一つは病気体験を「語る」ことを非常に大切にしていて、自分で自分の病名をつけたり、病気に起因する苦労を自分で分析して、「研究」としてまとめたり、ということを活動の柱に据えていることです。一見、ふざけているようで、じっくり話を聞くと、一番当事者の気持ちに近いところにいる人たちだということが徐々に分かってくるから不思議です。

シンポジウムの中で、メンバーさんが「頑張ってないんじゃないんだけどさ〜健常者とは頑張りどころが違ってて、(たくさん稼ぐとかじゃなくて)自分を知ることに頑張ってるんだ〜」と言っているのを聞いて、「自分を知る」ことになかなか時間と労力を割けない普段の生活を振り返っていました。「悩む」「悩み方が大切」と言う話題にも発展したのですが、堂々と悩むことが低く見られてしまう昨今、ここに一つ鍵があるのかも知れません。

シンポジウムのあとはお茶とお菓子を食べながらの交流会が開かれました。川村先生の隣で話を聞くことができて、新種の刺激をばしばし受けた一日でした。
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by juliniwa-ggshop | 2008-07-28 09:37 | スタッフ日記